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今日は、本についての感想です
土と内臓~微生物がつくる世界
この本は
D・モントゴメリー(地形学など研究する大学教授)とA・ビクレー(生物学者)の夫婦共著で、新居の庭の、植物栽培に適さない土壌を改良する過程や、がんをきっかけに自身の健康や食生活を見直す、という実体験を通じて「微生物」と向き合う姿が描かれています。
ヒトの消化管と植物の根は似ている
この本を手に取ったきっかけは
目次の
「ヒトの消化管をひっくり返すと植物の根と同じ働き」
という文字に興味が湧いたからでした
読み進めていくと
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植物は、光合成で作った糖を含む滲出液を根から出し、それを求めて有益な微生物が集まってきて吸収分解したものを根が吸収する。そしてその微生物が有害な微生物から根を守ってくれている。
そしてヒトの大腸でも、同じようなことが行われているというのです。
光合成の代わりに、ヒトは食事で栄養を取り込みます。
消化されずに大腸まで届いた複合糖質は腸内細菌の栄養となって、その代謝物は大腸の栄養になる。
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だから、小腸までにすぐ吸収されて血糖値を急激にあげるような単一糖質(砂糖など)よりも、大腸まで届く複合糖質(米・じゃがいもなどのでんぷん)が腸内環境を整えるのに良いのだそうです。
ショ糖やでんぷんって、植物の光合成で作られます。
植物に糖を作ってもらって、それを私たちは食べて、
有益微生物を育てているのです
その他にも
抗生物質によって有益微生物に影響を及ぼしたり
化学肥料が引き起こすミネラル不足による
病気のことなどの記述もありました
目に見えないから存在しないわけではない
17世紀ごろに顕微鏡ができたことで
それまで目に見えなかった細菌たちが発見されました
目に見えないから存在しないわけではない
いま、私たちの目に見えない存在も
見えないから存在しないわけではなく
今後、なにがしかのアイテムが発明されたら
見えるようになるのかもしれませんね
私たちがいま、目に見える世界は
地球の営みのほんの一部分であり
そのほとんどが
未知の、目に見えない世界なのです
地球とヒトの体は地続き
印象的だった文章の中に
「自然は遠くの人里離れた土地にあるのではない。
それは想像以上に身近に、
まさに私たちの中にあるのだ」
「私たちの健康や生活が、
隠された自然の半分なしには、
1日として成り立ちえない」
という言葉がありました。
自分の身体は、地球と地続きなのだ
という感覚が湧いてきました
私たちは地球という体内をうごめく微生物なのかもしれません
そして私たちの体の中に、地球があるのかもしれません
◆女帝◆
この豊かな自然の営みの中に
わたしたちは在るのです
地エレメントの女帝さんが
穀物に囲まれて、あらわれました
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自分の身体がこうして生きて動いているのは奇跡的で、目に見えるものも見えないものも共生しているんですね。
もっと自分の身体に優しく触れてみたり、自分を取り巻く景色が少し変わって見えるような気がします。
まずは、「今日も一日お疲れさまでした。これからもよろしく!」と身体や微生物たちに声を掛けてみるのはいかがですか?
お読みいただき、ありがとうございました^^